沖縄の人。
多数のブログで「観光中に接した沖縄の方々は印象が良かった。しかし移住後は沖縄の方々は冷たく感じる。」と述べる方々が多いような気がしますので考えてみます。
全員印象が良いわけではない。
沖縄観光で接した現地の方々の印象や態度が良かったので、すべての沖縄県の方々もそうなんだろうなと思い込まないことです。
特に移住後は自身の生活圏にある方々に出会うことがほとんどで、観光地や、観光客でにぎわう場所には次第に行かなくなり、沖縄観光で接した現地の方々と出会う機会は減ります。
当然ながら、魅力的な方もいれば、優しい方もいますが、態度が良くない方や性格が良くない方もいます。観光で感じた沖縄の人をイメージして接しない事です。しかし相手も人ですので態度や発言は注意していきましょう。
恥ずかしがり屋、シャイな方々が多い。
「冷たい沖縄人」と思われている一番の要因かと思われます。全員ではありませんが単純に積極的に話せない方がいます。態度が冷たいように感じても、嫌っておらず悪気も無いはずです。
移住者側から話しかけて、しかし、しつこくないよう話題を提供していけば、相手も話しかけるようになります。運悪く移住者嫌いと判明したら見切りをつけて、他の沖縄の方に話しかけてみて下さい。
先輩後輩、上下関係、一族や家系のつながり。
限られた集まりの中では互いのつながりが強いです。
例えば、親戚と家族間のつながり、学校内でのつながり、職場でのつながり、先輩後輩のつながりなどです。仲間意識が強く濃いです。
移住者にはこの仲間の雰囲気に入りにくさを感じる可能性はあります。とりあえず話しやすい方に声をかけていくことから始めてみて下さい。仲良くなり、その集団に入ってしまうと、楽しくてしょうがない、本音で語り合う関係が出来るかもしれません。
しかし関係の慣れによる、うっかりの失言にはご注意下さい。別の記事に発言について記載していますので参考にしてみて下さい。
うちなータイム。
「うちなータイム」はよく知られている、時間通りに行動してくれないことです。これがのんびり感覚をイメージしますが、現在は必ずしもその行動をとらない沖縄の方もいるようです。
県外の企業や移住者も増えて正確な時間で動くことが多い県外の方と行動を共にするため、うちなータイムは減少している可能性があるかもしれないとのことですが、実際は合わせざるを得ないというのが理由かもしれません。
よってプライベートはうちなータイムで行動する、または県外の方と仕事をしない方、また子供や学生は「うちなータイム」は健在と思われますが、調べようがないため二極化されたうちなータイムが現在もしかしたらあるかもしれないという推測をしてしまいます。
出身地を聞いてくる。
沖縄の人なのか、県外の人なのかを確認のために「あんたうちなーんちゅか?」や「どこの出身ね?」と聞いてきます。悪気はありませんので素直に返答してください。
しかし、この質問は後々の移住生活を左右する可能性があります。
年配の方々のわだかまり。
昭和のある時期までは、県外の都市部の店(特に飲食店)では「沖縄者お断り」の張り紙が張られていて、これをみた沖縄の方々は大変悲しい思いをされたようです。
上記の体験談も含めた内容が「沖縄の生活史」書籍にあります。なお、かなりのページ数ですので、時間の確保要です。
引用書籍:沖縄の生活史|出版社:みすず書房|監修:石原昌家・岸政彦|編:沖縄タイムス社
この時の状況が忘れられず、わだかまりを持っている方々がいるかもしれません。
しかしながら、具志堅用高さんが1976年に沖縄県出身者初の世界王者となった事で、県外の方々の対応が手のひらを返すように180度変わったとのことです。この時期の上京者からは具志堅さんに大変な感謝と希望と沖縄の誇りを感じたようです。
「宮沢和文の沖縄のこと聞かせてください」書籍にて、世界チャンピオンの前と後の、当時上京されていた沖縄の方々の事を語る具志堅用高氏の対談から、今の状況とは違う、当時の沖縄に対する県外の方々の態度や反応が語られています。
引用書籍:宮沢和文の沖縄のこと聞かせてください|出版社:双葉社|著者:宮沢 和史
まとめ。
・観光であった沖縄の人の対応が全てではない
・恥ずかしがり屋、うちなータイム、濃い仲間などがある
・年配の方には失礼が無い会話を
沖縄の方々は率先して話かけませんが、嫌がっているわけでないので、気軽に話しかけてみて下さい。ぶっきらぼうな、冷たいような受け答えをされても、次第に相手側が興味を持ってくれます。沖縄の方々でもいろいろな感情や考えがあります。
読了頂きましてありがとうございました。次回に続く。