県外の方々への印象は?
沖縄の方々は、県外の方々、移住者をどのように感じているのか。いくつかのブログで言われていること、過去に自分が見た、感じた事も含めて考えてみます。
気遣いや配慮が若干足りない発言。
思った事を発言したら沖縄の方々によく思われない事があります。例えば沖縄料理の事や、沖縄の人の特徴、気候など沖縄特有な事を発言して、移住者の評判を下げてしまう事があるようです。発言された方は悪気も悪意も全くないと思います。
私の想像でしかありませんが、移住前にいた場所との比較や、想像の移住生活と現実の生活が違っていて、うっかり、ぽろっと発言してしまったものが少なからずあるのではと考えます。なぜなら上京した私自身もうっかり沖縄と比較して発言していることを、後々になって気づくからです。
「郷に入っては郷に従え」の考えで生活していれば大丈夫かと思いますが、それが出来ない移住者は気分転換で少しの間だけ場所を変える、旅行する、一時帰省してみるなど、沖縄と距離を置いてみるが良いかもしれません。
金儲けにきた、またはお金を持っていると思っている。
過去に金儲けで沖縄に来られた方々がいた事と、現在は観光で訪れる方々が多い事、またお金があるから移住できると考える事も、県外の方々はお金があると思われています。
高級品を身に着けたり、高級車の所有は、お金持ちとして思われ、印象が良くない事があります。
車に関してはとても分かりやすく、国内、国外問わず高級車が、沖縄の道路を走っている光景が普通になってきています。なお「れナンバー」の高級車レンタカーではありません。
沖縄県民は収入が低い世帯が多く、生活保護率も高くて、経済的に厳しい方がいるため、自由に使えるお金がある方が気になるのかもしれません。
観光庁のサイトにて、沖縄県民は収入が低く余裕が無いためか、県外に旅行、観光にいく方は少ないようです。
引用:国土交通省 観光庁|旅行・観光消費動向調査
沖縄の格差について「地元を生きる 沖縄的共同性の社会学」書籍が大変参考になると思います。沖縄に住んでいる一部の方々を取材した内容で、絶望感がありますが現状を知る事もできると思います。
引用書籍:地元を生きる 沖縄的共同性の社会学|出版社:ナカニシヤ出版|著者:岸 政彦 著・打越 正行 著・上原 健太郎 著・上間 陽子 著
現在の沖縄で私が思うところは、県外の不動産会社が沖縄に進出し雨後のたけのこのように、尋常でない(と私は思う)数のタワーマンションが建築されていて、しかも沖縄の県民所得では購入が難しい分譲価格、東京と同程度で分譲されているのを「金儲け」としか見えないです。逆に言えば価格だけで考えれば東京も分譲マンション購入候補になるという事です。
もはや県外の人か、沖縄の一部の裕福な方しか購入ができないタワーマンションがあちこちにあり、誰のために県外の不動産会社は沖縄で事業をしているのか謎です。
一部の会社だと思いますが、沖縄で販売される分譲マンションの広告を東京で見た時は残念な気持ちになりました。
90年代、本土のホテルがあちこちにでき始めた時、建設されたホテルに隣接する海には宿泊者以外の立ち入り禁止を掲げていた事を思い出します。
排他的な印象を今のタワーマンション建設に感じます。
移住者はすぐ引き上げると思ってる。
「沖縄移住失敗」で検索すると、永住のつもりだったが「現実は違った」という理由で、引き上げたという報告のブログがわりとあります。
このような理由を挙げる方は、事前調査不足と実際に住んだ時の分析、シミュレーション不足があると考えます。
沖縄に限らず自身が住んだことのない場所へ、ほぼ永住の気持ちで移住となると調査は必要です。しかも観光で訪れて気に入ったという理由で移住を検討するのであれば、絶対に徹底的な調査は必須です。
この調査で移住ではなく、何度か訪れるだけでよい、または別荘を取得して半生活状態がよいなど、完全移住しなくてもよい結論がでるかもしれません
また、失敗したことによる沖縄からの引き上げ行動は、「移住者はすぐいなくなる」という印象を地元の方に与え、そして移住予定の方々にも、「すぐに引き上げる」と思われ移住者には定住しづらい環境が出来てしまいます。
沖縄移住は、現地の方々とこれから移住される方々にも影響を与える、ということを意識して沖縄移住を考えていきましょう。
まとめ。
・沖縄についての発言は気を付ける
・お金があることを連想させるものは少し抑える
・沖縄を引き上げると地域もそのあとの移住者にも影響がでる
上記に挙げたことが直ちに悪影響とはなりませんが、じわりじわりと効いて移住失敗になりかねませんので謙虚な態度をもって地元の方々と交流をしてみて下さい。地元の方々の観察も有効かもしれません。なお不愉快に感じる沖縄の方々は大多数ではないうえに、逆に県外の方々に興味や移住者に協力を惜しまない方々もいる事もご留意下さい。
読了頂きましてありがとうございました。次回に続く。