沖縄の水。

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沖縄特有の水事情

沖縄移住ブログであまり取り上げれらていない水について考えてみます。

水道水が硬水。

家庭用の水道水は、沖縄県企業局が水質を検査、管理しておりますので飲用できます。ただし、住む場所により水道水に石灰が含まれています。地下水が原水のためです。

しかし最近ではPFASという有害物質が地下水に含まれているとして、その水の使用を中止してダムからの水に変更したエリアもあります。

PFASは沖縄県以外でも検出されている人体に有害な物質と言われているようです。沖縄の場合は基地から流れていると指摘されています。

PFASについては環境省にて資料が確認できます。

引用出典:環境省|PFAS対策の国際状況と今後の動向

ダムからの水は飲用できます。ミネラル分を含む硬水になります。

「沖縄の土壌について」にて、上記の石灰はミネラル分を含んでいるため作物に良い影響を与えるようで、沖縄の土壌で育てた野菜が、本土のものよりもミネラルが多く含まれているという試験結果が出ているとのことです。

引用出典:沖縄の土壌について|沖縄県の土壌について

水道水のデメリット。

石灰を含む水道水は使用のたびに石灰が蓄積してこびりつきます。食洗器やポット、浴槽に石灰が付着していきます。こびりつくと落とすのが大変です。そうならないよう定期的に拭き取る事をしておきたいです。面倒ですが。

水道水に不安を感じるのであれば浄水器、ウォーターサーバー、ペットボトル水の検討をお勧めします。しかし費用が掛かるので、移住後の生活コストとして考えないといけません。

また、沖縄には水道水をろ過して量り売りする水販売店があります。これはその店独自の専用ボトルを購入する必要もあります。そして販売店に直接出向いて水を補給します。1リットルあたりの値段はペットボトルの水よりは安いようです。

石灰落としは商品としてありますので、対策できる事をいざという時思いだせます。

他のデメリットは戸建て物件で感じると思いますが、夏場の水道水は水道管が太陽熱で温められるため、蛇口から出る水がぬるま湯、または少し熱い水がでます。やけどはしません。

飲食店経営は水道水に注意。

上記の石灰水は家庭だけでなく、水道水をつかう飲食店やパンやお菓子などを製造して経営されたい方にも考慮が必要です。

地域により水質が異なり石灰を含む水がでる地域では、食味への影響や業務用食洗器に石灰付着で機械不調の可能性があったり、ポットなどに付着の石灰を落とす作業があったり手間が掛かると思われます。石灰がこびりついた皿やコップをお客様に提供しないよう綺麗にしておきましょう。

移住後に飲食関係の出店を考えている方は、出店地の水道状態を確認しておく方が無難かと思います。

節水。

沖縄県では過去、断水を毎年のように行っていた事から現在も節水を心がける気持ちがあります。

沖縄は昔から水不足に悩まされており、台風発生が少ないまたは上陸しなかった場合や、梅雨の雨量が極端に少ないとダムに水が貯まらず、結果夏ごろに断水になる事がありました。ダムの貯水量については日々地元のニュースで報道しており、ダムの水が減っていく様子を視聴してました。

現在はダムを増やし、さらに平成9年から稼働の海水淡水化のおかげで慢性的な断水はなくなりました。しかし節水シールについては今も公共のトイレや店舗のトイレに貼られています。

なお2024年はダムの貯水量が減り続け節水を呼び掛ける事態になりました。

節水も沖縄に貢献できる一つですので、水は大事に使いたいです。

給水制限記録がどのような状態だったかは沖縄企業局で概要を知ることができます。

引用出典:沖縄県企業局|給水制限の歴史
逸話

90年代までは空梅雨の影響で夏場に断水があった記憶があります。事前にTVニュースで断水日時を告知され、断水当日は朝から夕方ごろまで断水し夜解除、これが毎日続いていたはずです。その間もTVニュースでダムの貯水量を伝えていたと記憶しています。しかし夏場なので台風が上陸すれば、ダムの貯水量が回復して断水が終了した記憶もあります。ダムの貯水量で断水期間は変わるので、断水が無い年もあったはずですが、ほぼ毎年あったような気がします。

まとめ。

・場所により硬水の硬度が違う

・石灰が含まれている

・節水をお願いします

水に関しては移住する地域ごとで違いますので事前に調べて、場合により石灰を取り除く道具や費用も検討しておきたいです。また節水も意識したいところです。なお沖縄のダムはテニスコートやキャンプ場があるダム公園もあります。遠足やピクニック候補としてもよいかもしれません。

読了頂きましてありがとうございました。次回に続く。

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